わしろぐ

ちなわし爺さんのリタイア身辺雑記 / in 秋田

田中将大に期待しすぎ...

さすがの田中もオリンピックの独特の雰囲気に飲まれてしまったか...。それとも...。

立ち上がりこそ上々の内容だったが、味方が3回裏に先制したあとの4回表にたちまち同点にされた。相手の先頭打者が4番だったが、これを警戒しすぎて四球で歩かせてしまったところから連打を許した。「もっと大胆に...」はタラレバの感想になる。田中だからこそ感じた警戒感からの展開だったかもしれない。ただ、結果、逆転されてしまっては元も子もない。

味方が先制(得点)した裏のイニングのピッチングが大事になることは田中でなくても分かりきったセオリー。そこでずるずる失点を許してしまったわけで、オリンピックの重圧に負けた。...というよりは「田中将大に対する期待」の大きさに負けた印象がないでもない。

しかし、良く考えると「田中はこんなもん」という感じもある。タナカタナカと「神の子」のごとく言われるが、

  • 日本に来てたったの4勝、チーム内のローテピッチャー最低の勝ち星。
  • いつも先制点を許す。
  • よくホームランを打たれる。

と、これが田中(田中あるある)なのである。

田中の生命線はだれもが唸るその制球力である。投じられるボールの多くが高さ、コースともにクオリティーの高いボールなんだが、ときどきそうでないボールがある。そうでないボールも並のピッチャーなら十分にいいボールなんだが、田中の場合は普段が厳しいボールの分、そのボールがバッターにとっては絶好球になってしまう。一発に泣く、まさに田中あるあるだ。

田中が「田中らしく」投げ終わるためにはもう全球パーフェクトなボールを投じるしかないのであるな。昨日の田中にとっての最後のバッターとの対戦もそうだった。フルカウントにするまでのボールはどれも素晴らしいボールだったが、最高のボールの後で少し甘く入ったボールを打たれ逆転された。

そして降板。くやしかったろうなあ、マー君...。でも、これが田中である。いや、これも田中である。みな田中に期待しすぎているからショックが大きいだけ。

田中の降板と同時にチャンネルを変えたが、どうやら侍Jはサヨナラ勝ちしたようだ。田中にリベンジのチャンスが来ればいい、それだけ。田中がリベンジ、そして金メダル。こうなったら「さすが神の子」となるんだが...。