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ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

楽天の先発四天王が順調過ぎてこわい... / 「その場しのぎの野球」ってどんな野球...

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これは「その場しのぎの嘘」と言います。

楽天の先発四天王が順調過ぎてこわい...

楽天の先発四天王が全員実戦登板を終えた。田中のマー君に始まり、則本、岸、そして最後が涌井...。

マー君だけが初回に3失点しただけで、ほかの3人はともに2イニングを無失点で切り抜けた。もはや「だれが開幕投手を務めてもいいんじゃねぇ...」というくらい順調な調整ぶりである。

何がすごいって、4人ともまったく他の投手の初実戦の結果に左右されることなく淡々と自分のピッチングを披露して見せたことだ。ま、先陣を切ったマー君は気にしようにも自分が最初だったわけだけどね。

こうしてみるとキャンプに途中から参加したマー君をいきなりトップで実戦登板させた意味が分かるような気がする。つまり、他の3人の調整ぶりに変な刺激を受けないように...。そういう配慮があったのではないかと思ったのだがどうだろう。マー君に限ってはそんな心配は不要だったかもしれないけれど、「神の子」と言えども周りの雑音(この場合は他の3人の順調な調整ぶりだけど...)で無意識のうちに力が入ってしまうということもあるだろう。手堅い石井監督のことだから、そのくらいの配慮があってもおかしくない。

ということで四天王が一通り投げたあとの2巡目。マー君のピッチングがとても楽しみになってきた。四天王の他の3人がそれ相応のピッチングを見せたあとで今度はマー君がどんなピンチングを見せるのか。本当はトリを務めるはずのマー君が先ずは準備運動を終えていよいよ本当の意味での実戦登板を迎える。...と考えればちょうどいいような気がする。次の登板でマー君の本来の実力(地力)を思い知らされることになりそうだ。

あと余計な話になるけど、一昨日のゲームでは岸が見事なピッチングを見せて、昨日は涌井がこれまた負けず劣らずのナイスピッチングを見せたわけで。見せられたヤクルトの高津監督などは羨ましくてしょうがなかったのではないだろうか。エヘヘへ...。

「その場しのぎの野球」ってどんな野球...

ヤクルトと言えば、元監督だった真中満さんと石井監督とのリモート対談の記事がおもしろかった。

その真中さんだが、ヤクルトの監督だったときに昨シーズン楽天の一軍監督だった三木さんをヘッドコーチとしてつかったことがあって、三木さんの指導者としての能力をものすごく高く評価をしていたことは以前のブログにも書いた。

で、上のwebニュースのタイトルにもなっていたが、真中さんが石井監督に「どういう野球を目指すのか?」と質問したときの石井監督の答えが「その場しのぎの野球」というものだった。

「その場しのぎの野球」の石井監督の説明はこうだ。

「“その場しのぎ野球”をしたいですね。実際には想像できないことが起きるじゃないですか。監督、コーチもそうだし、いろんな状況判断をしないといけない。なるべく“正解”をチョイスしたいですね」

石井監督がよく言っていた「瞬発力」と同じ意味で使っているように思う。昨シーズンの三木監督にとって難しかった部分と石井監督が評価していたのが「瞬発力」だ。

ようするに想像できない展開になったときにどんな手を使ってでもそこをしのげる采配(野球)をしたいということだろう。「その場しのぎ」というとあまり良い意味では使われないイメージがあるけど、「目指す野球」を表現するのにあえてそいう言葉を使うあたりが実に石井監督らしいと思ったのだった。

「結果オーライ」じゃ駄目というのが三木野球だった。「その場しのぎ」の石井野球は三木野球と違ってくるのだろうか。楽しみだ。