上位指名のルーキー投手たちが一通り実戦登板を果たしたようだ。
20日の日ハム戦で1位指名の早川と2位指名の高田が登板。そして21日に3位の藤井と4位の内間が登板した。で、やはり早川は別格だったね。たまには1位よりも2位の方が良かったりすることもあるんだけど、まったく他を寄せつけないレベル差があった。あれこそ本物だ。
4人ともポテンシャル的な面は案外いい勝負なのかもしれないけど、一番の違いはやはりメンタルだと思った。
一番最初に登板した早川はメジャー帰りの田中のあとに登板。周りからの期待を一身に集めての登板だったが、いやあ、そんなことをまったく気にしていないような圧倒的なパフォーマンスを見せてくれた。意外とマー君が初回に3失点してくれたので気持ちが楽になったかな。...と思うのは凡人の心情だろうかw。
同じ日の4番手に登板したのが2位の高田だった。彼の投げた球速151キロは早川の150キロを上回るスピードだったわけだが、2アウトからの失点の仕方に彼の課題というか脆さのようなものを見てしまった気がした。四球で出したランナーを暴投で得点圏に進め、そこでタイムリーを打たれ失点。四球は出したところまではしょうがない。そのあとの暴投にマイナス1、そしてタイムリーでマイナス1。ピンチを断ち切るタイミングは2回あったけどどっちもものにできなかった。それが今の実力ということだね。
3位の藤井は21日に先発したが問題外という内容。2回4安打2失点の裏には押し出しを含む4四球が含まれる。石井監督に「自分自身との闘いの中でしか投球できていなかったので、次回は打者と勝負できる状況を作ってほしい」とコメントされていたが、完全に気持ちが飲まれていた証拠。最初のパフォーマンスは周囲へのアピールという意味でも重要だが、自分の気持ちの中でも「自信」を持つための大事なセレモニーだ。できれば良い結果を残しておきたかったところだが、いきなり重い荷物を背負ってしまった印象だ。
4位の内間は藤井とはまったく真逆の展開になってラッキーという感じだろうか。これ以上ないパフォーマンスを見せて周囲の評価を上げたのはもちろんだが、それ以上に「自分はやれる」という自信を持てたのが大きい。この自信という勘違いが化ける上での最も有効なエネルギーになるのだな。石井監督の評価は「本番に強い」ということになるだろうからセットアッパー候補にもなれるね。森原がちょっと不安定なのでチャンスはあるよ、きっと。
さあ、この4人のルーキーピッチャー...、いや、早川は別格なのでとりあえず3人のレギュラーレースに注目したいね。