
則本、森原、酒居といった主力投手がマー君のアドバイスを受けていたという話は先日のブログに書いた。
で、マー君に師事すること自体は悪いことではないとしながらも、石井監督は「頭でっかちになるな」とあえて釘を刺したらしい。
具体的には森原のことだった。
マー君直伝のスプリットの感触が良かったとか、マー君のブルペンでのピッチングの仕方を見ていて「ブルペン捕手を打席に立たせ、内角高めのストレートを多く練習していたのが印象に残った」とか、心酔しきったように語っていた森原だったが、その森原のシート打撃でのピッチングが石井監督には不満だったようだ。
「今日のシート打撃では、あまり実行できていなかったのかなと思います」
「人に聞くことも大事だが、それを自分でしっかり噛み砕いて、実践できるようにならなければ意味がない。あとは自分の頑張りだと思います」
...とけっこう厳しめのコメントを残した。
で、最後は次のコメントでダメ押し。
プロとして生きていくにはどうしたらいいか、という観点で判断した方がいい
ニュースの情報だけだからあくまで推測なんだが、ようするにこういうことだよね。
マー君がやっていたから有効、それを真似すれば自分もマー君のように勝てる...と思ったら大間違い。マー君だからできることもあるし、マー君にとってそれが必要だからやっていることなのだ。
マー君がやっている=どの投手にも有効(必要)ということではない。
自分にとっては何が必要でそのためには何をすべきかという観点で判断した方がいい。マー君と同じことをして「いい練習ができた気」になっているようなので冷水をかけた、そういうことだろう。
昨シーズンの森原は松井裕樹の先発転向で巡ってきたクローザーのチャンスをモノにできなかった。勝手な想像だが、森原は松井裕樹になろうとして失敗したのだろう。
ベンチは「森原」をクローザーに抜擢したのであって、「松井裕樹」に抜擢したわけではない。そこらへんが分かっていなかったと思う。森原が森原らしく最後を投げれば良かった。
マー君になろうとするのではなく、森原として生きていくにはどうしたらいいか、そこの観点から考えろ...と石井監督は言いたかったのではないか。