昨日からの続きのようにもなるんだけど、プロ野球の開幕、してほしいんだけど、「本当に開幕していいのか...」みたいな気持ちもまったく無いわけではない。これはいちプロ野球ファンが思うだけではなくて、おそらくプロ野球選手たちの思いも一緒じゃないだろうかと思ったりします。
甲子園中止の報道に対するプロ野球界からの反応がニュースになっていますが、みなさん他人事ではないのが伝わってきますし、だからといって声高に「甲子園はやるべきだ」とコメントしている選手は見当たらないし。きっと迷っているのでしょう。
大阪の吉村知事が「(夏の甲子園は)やってほしかった」みたいなコメントを出していたようですが、あれは「エッ、そうなの」という感じでした。今や影響力のある知事No1ですから、もう少し早くその意見を発信してほしかったかなと思わないでもないけど。
で、「開幕」の話はこのくらいにしておくとして、今日もプロ野球は特別なニュースがありません。平日なので「食べ歩き」のネタもありません。なので、少し前に朝刊を読んで思ったことなどを書いておきます。
「隣の芝生は青い」と言えばいいのか、「逃した魚は大きい」と言えばいいのか。
少し前の朝刊でロッテの種市投手のことが紹介されていて、あれは河北新報だったか、それとも別の新聞だったか。今となっては忘れてしまいましたが、そのときに頭を過ぎったのが、まさに上に書いたような「ことわざ」でした。
ロッテには東北ゆかりの若手選手が多いです。しかも、皆有望な選手たちばかり。
最近では岩手県・大船渡高校出身の佐々木朗希(19歳)選手が有名ですが、その前にもピッチャーであれば、秋田出身の成田翔(22歳)がいます。キャッチャーの田村龍弘(26歳)は青森出身だし、野手では平沢大河(23歳)が宮城でしょ、そして西巻賢二(21歳)も宮城。(西巻をここに加えていいかどうかは別の意味で微妙ですが...。)
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で、話の最初に戻って種市篤暉(22歳)が青森出身です。
この種市が昨シーズン大化けして、8勝をあげたのでした。今やエース候補の筆頭、球団も今シーズンから背番号「16」を与えました。16は今季から楽天の一員になった涌井の付けていた背番号ですね。球団の種市に対する期待の大きさが現れています。
この種市を思い出すたびにものすごく悔しい気持ちになるんだけど、何が悔しいって、
- まず東北出身であること
- そして彼が2016年のドラ6の選手だったということ
こんな良い選手が6巡目まで残っていたのに、地元球団である楽天がまったくスルーしていたわけだ。まったく、どこに目をつけているんだか...。
ちなみに同じ年の楽天のドラ1が藤平投手でした。彼は横浜高校から楽天に入団したんだけど、たしかもともとが千葉の出身だったはず。なんとも皮肉なものですね。藤平が伸び悩んでいるだけに余計、ロッテのドラ6がよく見えちゃうのだな。
誤解のないように書いておきますが、決して藤平を獲らずに種市を獲っていれば良かったと言っているわけではありません。藤平もきっと楽天を背負って立つピッチャーになる器だと思っています。藤平を一巡めで獲って、種市を3巡めくらいに獲っていれば良かった、そういうことw。今頃は互いに良い刺激になっていたはずだと思うし。
キャッチャーの田村もそうだよね。2012年のドラ3だよ、田村...。2012年といえば則本をドラ2で獲っている。あとドラ4で酒田南からキャッチャーの下妻ね。山形へ行く前に青森の田村まで手を伸ばしてほしかったな、今更だけど。
楽天のスカウトは東北の選手を微妙に外しているような気がします。複数の球団から1位指名されるような有名選手はもちろん外さないわけですが、埋もれている有能な選手の取りこぼしが多い。いや、多くはないか。取りこぼしが(逃がした魚は)大きい、かな。何より「地元球団であることのメリット」が生かされていないようで歯がゆいです。
仮に東北の選手に強いスカウトがロッテにいるのだとしたら、楽天はそのスカウトこそスカウトすべきだね。まじめにそんなことを考えながら「種市自覚 エース狙う」とかいう見出しの記事を読んでいたのでした。
ま、これも野球にありがちな「たられば」の話ではあるんですけどね。