わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

藤平尚真の復帰マウンドは苦い結果に終わったけど、ボール自体は良かったので次に期待

  • E1-8M

順位が逆じゃないの?

たしかゲーム前の順位は楽天が3位でロッテは5位だったはずですが、ゲーム内容を見ていると「順位が逆じゃないの?」というくらいのレベル差を感じました。楽天TVで実況解説をしていた阿部ちゃんがコメントしていましたが、「ロッテの各打者は狙い球を絞って打席に立っているが、楽天の各打者はよくわからない...」は当たっていると思いました。昨シーズンまでロッテの打撃コーチをしていた金森さんが今は楽天にいるので、楽天もいずれはそんな攻撃ができるようになるのでしょうかw。バッティングだけではありません、走塁だってロッテの方が相当ハイレベルです。

藤平はピッチング自体は良くなっていたが、周りがフォローできなかったね。

いつも思うのだけど、先発ピッチャーが復帰登板であったり、初登板であったり、何か節目のマウンドのときに限って、楽天の野手は何やらポカをやらかしてくれることが多いような気がします。あれは菅原秀のときだったでしょうか。ウィーラーが菅原の好投の足を引っ張るようなエラーを連発したことがありました。野手が若いピッチャーに試練を与えるシーンは楽天ではよく見られる光景です。楽天というチームはもともとチームワークが物凄く良いチームなのでピッチャーの緊張感を野手も共有してしまうのかもしれません。ある種、伝統と言っていいw。
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昨日の藤平もそうでした。4回表の先頭打者マーティンをライトフライに打ち取ったはずが渡邉佳明がボールを見失って2ベースにしてしまいました。ここまでなら藤平も持ちこたえたかもしれない。次のビデオ判定がダメを押しました。鈴木大地のショートゴロがファーストへの際どい送球となりアウトの判定にリクエストがかかります。この判定が覆ったのです。1アウト2塁のはずが、0アウト2塁1塁に。これで藤平の心は折れてしまいました...。次のレアードにデッドボールで0アウト満塁。で、この回2失点。

あのビデオ判定は疑問

あのビデオ判定はひどい。スタジアムの大画面に映し出される映像ではファーストの捕球したタイミングの方が早かった(ように見えました)。控えめに見ても「どっちとも取れるタイミング」でしたから、普通なら最初の判定が採用されるべきところですが、結果は違いました(覆った)。あれでゲームの流れは完全に変わりました。
野球の神様が藤平に試練を与えた格好ですが、藤平はその試練に耐えられませんでした。ビデオ判定に長くかかったことも影響したと思います。最悪のジャッジでした。

ほんと、投げていたボール自体は良かったと思う...

藤平の投げていたボール自体は良かったと思います。初回の2者連続三振を含む3者凡退が今回のピッチング内容を表していたと言っていい。フォームのバランスも良かったし、体重移動もスムーズでボールに力がありました。
マウンドで表情を変えなかったことが逆に「かなり緊張していた」ことを物語っていたのかもしれませんね。相当の強い意志、強い覚悟でマウンドに立っていたことは十分に伝わってきました。だからこそもっと長いイニングを投げさせてやりたかった。
5回表の三木のホームランでトドメを刺された感じです。あそこで緊張の糸が切れてしまいました。
昨日のブログにも書きましたが、藤平と同じ2016ドラ組の高卒ピッチャーがメキメキと頭角を表してきている中で、本人も心穏やかではいられなかったはずです。満を持して臨んだマウンドだっただけに一度折れた気持ちを修正するのは容易ではなかったろうし、さぁ、ここから仕切り直して...の5回表の先頭にいきなりホームランではもう立ち上がれません。一度ダウンして立ち上がってファイティングポーズを取ったところへラッキーパンチが入った...みたいなマウンドでした。
しかし、あのボールなら次もチャンスはありそうです。きっかけが必要です。