わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

2年ぶりのオールスターゲームだった美馬の登板後のコメント「入り方を気をつければよかった...」について考えてみた。

オールスターはいつものように見ていない

オールスターがようやく終わり、明日から後半戦が始まります。楽天からはオールスターに5人出ていましたが、ペナントレースに無関係な「お遊びのゲーム」には正直興味が湧きません。

なので、テレビ放映はあったようですがスルー。翌日のスポーツニュースを簡単にチェックするだけで済ませました。いつものことです...。

楽天から選出の美馬の記事を見つけました。

さて、楽天から選ばれていた5人のうち、ピッチャー選出は松井裕樹と美馬でした。松井のことは昨日のブログに書いたので、今回は美馬のことを書こうと思います。ネットでスポーツニュースを検索していたら、河北新報の記事にこれを見つけました。美馬は第2戦の3回に登板したようですね。結果は1失点...。
www.kahoku.co.jp

またまた中日・高橋にやられたようです。

2アウトまでは簡単にとって、このゲームでサイクルヒットを達成させたという阪神・近本にヒットを許すと、次の中日・高橋に右越えのタイムリー2ベースを打たれました。

美馬は6月9日の中日との交流戦に登板していますが、このときも高橋には3安打されているんですね。バッターとの相性としては「最悪」の部類に入るバッターですね。

記事によると「リベンジしたい」と燃えていたようですが、まんまと返り討ちにされた格好です。

「入り方を気をつければよかった...」

で、美馬のコメント

入り方を気をつければよかった。そこは後悔ですね」

「入り方を気をつければよかった...」というのは打たれたピッチャーがよく使うフレーズですが、こうたびたび使われると、

「(お前は)気をつけていなかったのか?」

...と、逆に聞き返したくなります。

  • 気をつけたけど、上手く打たれた...

なのか、

  • 気をつけるのを忘れていた...

なのか...。

美馬の配球

美馬の上のコメントからは「気をつけるのを忘れていた。気をつけてさえいれば」ともとれます。で、美馬のこのときの配球を確認したらこんな感じでした。
2019年7月13日 全セ vs 全パ 一球速報 - スポーツナビ

ど真ん中のストレートの初球を仕留められたわけですね。なるほど、これは「気をつければよかった」と言いたくもなりますな。

おそらく美馬にしてみれば2年ぶりのオールスターでそれなりの緊張感があったのだと思います。あとアウト一つという中で出塁を許し、さて仕切り直してバッター集中という展開でした。早くストライクが欲しかったのかもしれません。高橋との相性の悪さを考えたら、軽く様子見の変化球でボールから入るというのがセオリーでしょうか。

ど真ん中のストレートはちょっとなあ、と「たられば」でなくても思ってしまいますね。ま、そこを逃さずタイムリーに持っていった高橋が1枚上手だったということでしょうか。ただ、高橋にはかなり有利な要素があったように思います。いくらオールスターゲームとはいえ、美馬はもう少し警戒すべきでした。

中日・高橋のアドバンテージ

中日・高橋のアドバンテージとは、例えば...

  • 1打席めにヒットした後の2打席めだったこと
  • 交流戦で美馬には3安打していて「相性の良さ」を感じていたであろうこと

上のようなアドバンテージを持った好打者に、初球からいきなりど真ん中のストレートはないですよねw。

  • 2年ぶりのオールスターのマウンド
  • あとアウト一つという状況

スコアのゲーム展開だけから判断するに、さすがの美馬も余裕の無さが見え見えだったかもw。

さいごに

美馬はもともと大舞台には滅法強い選手です。オールスターならではの「緊張感の無さ」が美馬を油断させたというのもあるかもしれません。

初球の入り方は難しいです。「外国人にはボール球から」とはよく言われることですが、要するに打者の空気、雰囲気を読むことがポイントです。そして「打ち気」をそらす効果を狙って「初球の入り」決めるわけです。

その意味では、(ど真ん中のストレートは)少し大胆すぎたかもしれませんが美馬の入り方が間違いだったとは誰も断言できません。打者だって「まさかど真ん中?...」と見送って簡単にストライクを取れていたかもしれない。

少なくともオールスターという「お祭りゲーム」だったか初球から思いっきり振って行けたというところはあったようにも思います。要するにオールスターならではの展開だった。

美馬の上のコメントはリップサービスと考えたいですね。初球の「大胆な入り」は美馬の持ち味です。なくしてほしくない。