わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

松井裕樹は「レアードの影」に怯えて逆転許す...

さぁーて、久しぶりにブログが更新できる...とBS12にチャンネルを合わせてテレビ観戦したのだったが、最後の最後にどんでん返しが待っていた。

1点リードで迎えた9回表、絶対守護神の松井裕で逃げ切るはずが、まさかまさかの2アウトからの3連続四球で満塁にすると次のバッターに逆転のタイムリーを打たれてしまった。

「逆転」はイーグルスの十八番(おはこ)のはずが、交流戦に入ったあたりからマリーンズのイメージになりつつある。

「レアードの影」に怯えて3連続四球

  • E5−6M

雨でマウンドの状態が悪かったとはいえ、9番・岡から始まる打順を岡→荻野と無難に2アウトまでとっていたのだから直接の原因ではあるまい。

次の鈴木から鈴木→中村→レアードと連続四球。松井裕はレアードに弱い。あと西武のメヒアにも。彼らにはカウントを悪くして一発打たれるイメージがある。松井裕のトラウマだ。

つまり、「レアードの影」が導いた連続四球ではなかったか…。

2アウト満塁で清田を迎え、2ストライクまで取ったはいいが、それまで完全に後ろ向きでバッターと対峙していたピッチャーが、「俺がランナーを還してやる...」と向かってくるバッターを、急転、抑え込めるわけがない。松井裕樹は気持ちで負けていた。レアードを意識したところですでに勝負あり。
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嶋がマスクをかぶっていたら少しは気持ちの整理が出来ていたかもしれない

松井裕はもともと安定したフォームで制球するタイプのピッチャーではない。気持ちや意識の状態、感覚でストライクゾーンへコントロールしていくタイプ。だから、「心の乱れ」がすぐにフォームのバランスに影響してしまう。意識や感覚が集中できなくなるからだ。

キャッチャーが嶋だったらもう少し違ったピッチングになっていた可能性はある。慣れと信頼が気持ちを落ち着かせるから。しかしマスクをかぶっていたのは山下だったから最後まで気持ちを整えられないままバッターと対峙していた。

マウンド上でシャドーピッチングしながらフォームチェックする守護神って普通ないでしょ。おいおい今それをやる?という感じ。フォームの問題ではなく「気持ち」の問題なのは明らか。意識をフォームに持っていこうというつもりなら効果はあるかもしれないが...。

しかーし、松井裕樹が現在両リーグトップのセーブ数を稼ぐセーブ王なのも事実だ...w。
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雨のブセニッツはアクシデントなのに代え時を誤った...

今のベンチは投手起用があまり上手くない。8回ブセニッツの異変への対応も完全に後手になっていた。ブセニッツの修正力とかマウンドでの様子を見ていたらあの展開はある程度予想できたのに…。

ブセニッツの場合は「気持ち」とかの問題ではない。雨のせいでかつて経験したことのないマウンドコンディションへの対応に苦慮していたのだ。いわば打球を足に当ててしまったようなアクシデントと同じに考えるべきなのだ。あそこは早いタイミングでスパッと青山か久保に代えるべきだった。
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さいごに

先発・塩見が悪天候の中、ゲームをしっかり作っていただけに、また、天敵・二木をマウンドから引きずり下ろすのに成功していただけに、この敗戦は悔やまれる。

松井裕樹はやはり若かった...ということか。今のままだと侍Jの守護神は「ハマの守護神」山崎康晃ということになる。ま、それはどうでもいいけど。

平石監督のコメントもいつもどおり。

「松井はここまで抑えとしてしっかりやってくれている。信頼して送り出しているので。」

松井裕の起用についてはもはや周りは何も言えない。1点リードで9回を迎えたらあれしかないのだ。あとは松井本人が気持ちをいかに整理するか、それだけだ。

あと渡辺佳明がいい味出している。このゲームの数少ない救いの一つだった。