福井は最低限の仕事をしました...
- E3-2F
ホーム開幕第2戦の見どころは、先発の福井優也のピッチング。菊池保則とのトレードでカープから移籍しましたが、カープのレジェンドピッチャー黒田譲りの熱いピッチングでいきなり開幕ローテに入ってきました。オープン戦での打者へ向かっていくピッチングが印象的でした。移籍後初の本番マウンドはどうだったのか...。結果だけ先にあげてみます。
投球回 | 打者 | 球数 | 被安打 | 四死球 | 失点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
福井 | 5 | 23 | 94 | 4 | 5 | 0 |
5回を無失点というのがやはり凄いですね。福井はオープン戦で2回登板したはずですが、いずれも2失点。立ち上がりに課題アリという内容でしたが、今回は内容はともかく無失点で前半戦を作りました。先発としての最低限の責任は果たした格好です。
オープン戦の最初の登板後のコメントは自分の「持ち味」についてでしたが、福井はこうコメントしていました。
「僕は四球を出したり、よく分かんないボールを投げたりすることもあるけど、ダブルプレーだったり(で切り抜けて)、結果としてまとめたなと言われるのが持ち味。立ち上がりを修正して、もっとアピールしていきたい」
今回のピッチングもまさにそんな感じでした。上の投球成績を見てもらうと分かるとおり、四死球を5つも出しています。5イニング中に2回満塁のピンチがありましたが、併殺打とライトフライでどうにかこうにか無失点で切り抜けたのでした。まさに結果オーライのピッチング。福井優也の持ち味が前面に出たゲームメイクになっています。
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ハーマンが「1点差」の脆さを露呈しました...
福井は5回でマウンドを降りましたが、味方打線がようやく得点できたのは6回の攻撃でした。福井の移籍後初先発は残念ながら勝ち負けが付きませんでした。ま、仮に前日の辛島と同じく7回まで投げたとしても、8回にハーマンが勝ちを消すわけですからどっちにせよ勝ち投手にはなれなかったことになります。
では、だれが勝利投手になったのか...。8回に2失点して逆転されたハーマンに勝ちが付きました。以前のブログに「1点リードでハーマンは危険です」と書いたことがありました。まさに今回のハーマンがそうでした。
で、例によってハーマンが勝ちを消したあとに味方が逆転して「勝ちを消したハーマン」に勝ちが付いたわけです。これがハーマンの「持ち味」ですw。ま、やる気でこういう展開にしたわけでないことはもちろん分かります。だからハーマンを責める気はありませんが、ハーマンに対する私のイメージは以前のまま変わりません。
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ウィーラーは打点王を狙えるぞ
今回もウィーラーの活躍で勝つことが出来ました。6回のタイムリー、8回の逆転2ランと、全打点を彼が叩き出しています。今シーズンのウィーラーは気持ち悪いくらいエンジンのかかりが早いです。つまり気持ち悪いくらい頼りになっています...w。
第3戦の相手先発は斎藤佑樹...(ここに注目)
さて、日ハムとの第3戦は相手先発がどうやら斎藤佑樹のようですね。福井とは早稲田大学時代のチームメイトで同級生でもあります。同じ年のドラフト会議で斎藤が日ハムに1位指名され、福井は広島に1位指名されたという間柄です。今シーズンは2人とも同じリーグになって、ビンビン意識しているに違いありません。
そんな中で福井は一日早く登板し、先発としての最低限の仕事はしてみせました。斎藤佑樹が果たしてこれ以上の結果を出すことができるかどうか、そこが私個人の一番の見どころです。斎藤が福井よりもいいピッチングをするということは、裏を返せばイーグルスが苦戦するということです。ここは斎藤を早々にマウンドから引きずり下ろすくらいの攻撃を見せてほしいと思います。
さいごに
で、イーグルスの第3戦の先発は弓削です。前回のブログで「弓削の先発はまだ無理」という内容の記事を書きました。
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まさかその弓削でくるとは正直思っていませんでした。伊藤投手コーチの起用法なのでしょう。才能のある選手は「使って鍛える」方式(方針)なのかもしれません。石橋なんかの起用にもそんな印象を受けました。リスキーですが、「ライオンの子」方式とでも言うのでしょうか、谷底へ落としてやり、這い上がってくるのを待つ....。則本の離脱があるので、普通のやり方では投手陣を回せない、伊藤コーチは賭けに出ましたね(´・ω・`)。弓削の立ち上がりに注目です。