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ちなわし爺さんのリタイア身辺雑記 / in 秋田

(日ハムの)【吉田輝星】くんの「投げ過ぎ」について

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安楽が松坂大輔と一緒に自主トレすることは書きました。右肩の故障からカムバックしつつある松坂大輔に弟子入りすることを決めた安楽について、現実に目を向けた良い選択だと感想を書いたのでした。
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安楽の右肩は高校時代の投げ過ぎで既に消耗しているというのが今や常識です。前のブログで書いた甲子園のヒーローたちの「投げ過ぎ」の記事(2018.9.21更新)を再掲載します。

この記事を書いたときはまだドラフト前でしたから、金農の吉田輝星の楽天入りを期待していた時期です。なので、実は吉田くんの「投げ過ぎ」を心配して書いたのでした。

吉田くんが日ハムへ行ってしまった今となってはどうでもいい話題かもしれませんが、大きなお世話ということにもなりますが、楽天の面白いニュースがないもので...。
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安楽智大と「投げ過ぎ」

安楽のピッチングを見ていると、やはり高校時代の投げ過ぎが関係しているのかと心配になってくる。

高校時代に150キロ台後半のボールをビュンビュン投げていたピッチャーが、脂の乗ってきた21歳になって、しかも結果を求められる1軍のマウンドで、130キロから140キロ台のボールを武器に闘っている姿はやはり異常である。

ピッチャーの肩は消耗品とよく言われるけど、安楽の場合は高校時代に消耗しちゃったということになる。

で、心配なのは安楽のことじゃない。金足農業の吉田輝星くんのことであるw。

金農の吉田輝星くんは大丈夫か?

金足農業が地元・秋田の代表校ということもあって、ついつい「楽天イーグルスに吉田輝星がほしい」なんてはしゃいでしまったけれど、「投げ過ぎ」という点では吉田くんも負けてない。

...というか、甲子園での球数は安樂よりも上だったりする。

ネットで調べてみたらこんな具合である。*1

  • 安樂智大 772球(2013年春5試合計)
  • 吉田輝星 878球(2018年夏6試合計)

果たして吉田くんは安楽のようにならない保証はあるのか、そこが問題だ。

他にもこんなに「投げ過ぎ」ピッチャーが....

他にも甲子園のスター選手の中には「投げ過ぎ」ピッチャーが多くいる。

ダントツはこの人。ハンカチ王子こと斎藤佑樹である。

  • 斎藤佑樹 948球(2006年夏7試合計)

斎藤佑樹といえば、我らがマー君こと田中将大との投げ合いが有名だが、マー君も結構投げていた。

  • 田中将大 658球(2006年夏6試合計)

この6年後、阪神の藤浪くんなんかは春夏ともに結構投げているんだよね。

  • 藤浪晋太郎 516球(2012年夏4試合計)
  • 藤浪晋太郎 659球(2012年春5試合計)

怪物と言われたこの人たちも「投げ過ぎ」ピッチャー

甲子園では怪物と言われたこの2人も結構投げているんだよね...。

  • 松坂大輔 767球(1998年夏6試合計)
  • ダルビッシュ有 505球(2003年夏5試合計)

「投げ過ぎ」ランキング(甲子園のスター選手編)

上にあげたピッチャーを球数の多い順に並べてみるとこうなる。

  1. 斎藤佑樹 948球(2006年夏7試合計)☓
  2. 吉田輝星 878球(2018年夏6試合計)?
  3. 安樂智大 772球(2013年春5試合計)☓
  4. 松坂大輔 767球(1998年夏6試合計)◎
  5. 藤浪晋太郎 659球(2012年春5試合計)△
  6. 田中将大 658球(2006年夏6試合計)◎
  7. ダルビッシュ有 505球(2003年夏5試合計)◎

後ろにプロ入り後の活躍ぶりをつけてみた(◎大活躍、△判定不能、☓ぜんぜん駄目)。ま、サンプルが少ないからイマイチ参考にならないかもねw。ただ、甲子園に勝ち上がってきたという時点で地方大会でも投げる機会は相当多かったはずである。つまり、甲子園以外での球数もほぼ比例すると見ていい。

あと、「○そこそこ活躍」というレベルの選手がいないのは面白いと思う。ただ、サンプルが偏っているせいという気もする。悪しからず...。

なんだかんだと書いたが、ひとつ言えるのは、吉田くんの800球越えは結構すごい数字だということだ。安楽よりも投げている。

まとめ

これは希望的観測と割り切って書くのだが、球数が多いからといって皆が活躍できないわけではない ということだ。松坂大輔、田中将大、ダルビッシュ、そうそうたる「投げ過ぎ」メンバーがプロ入り後に活躍している。

で、吉田くんも彼らのように活躍できるだろうか、希望的観測からいろいろ考えてみた。

吉田くんは大会途中に股関節の痛みを訴えるということがあった。これは肩や肘の痛みを訴えることと比べて良いことなのか悪いことなのか素人では判断しかねる。

素人の思いつきだけで言うと、下半身を使って肩や肘に負担がかからないように投げていたと考えたいところなんだけどどうだろう...。

吉田くんが高校3年間で故障で戦列を離れていたといった話は聴こえてこない。安楽との一番の違いはここじゃないかな。

それに肩や肘の故障は「球数の多さ」だけではないだろう。「フォーム」なども大きな要因の一つに違いない。

いくら球数が少なくても肩や肘に負担のかかる無理なフォームからのピッチングを続けていれば消耗度は上がる気がする。この点、吉田くんは指導者に恵まれていたと言える。

ピッチャーとしてはそれほど大きくない身体からあれだけ切れの良いボールを投げていたわけだから、フォーム自体は悪くなかったと考えられる。つまり球数ほど肩や肘への負担は大きくなかったのではないか。

吉田くんの場合、甲子園では800球を超える球数、地方大会も一人で投げ抜いて636球という記録がある。球数は半端ない数字だけど、それほど損傷は酷くない、そう思いたい。

u-18では本来のピッチングは見せられなかったけど、決して投げ過ぎからくる故障が原因ではないと思いたい。そのことを今月末からの国体で証明してほしいと願うばかりである。

さいごに

この記事を書いたときは吉田輝星くんが楽天に来てくれるかもしれない、そんな淡い期待を持っていた時期でした。結果は日ハムにドラ1で指名され正式に入団も決まりました。背番号はたしか「18」でしたよね。かつてはハンカチ王子もつけていた番号です。

希望的観測で書いた記事ではありましたが、残念ながらというか、悔しいけれどというか、吉田くんが日ハム入りした今でも、このときの感想は変わっていません。

吉田くんは安楽のようなことはないような気がしています。いずれ手強いピッチャーになって楽天の前に立ちはだかるだろうなあ、そんな期待というか予感があります。

ようやく立ち直りかけていたのに...。「吉田ロス」をまた思い出してしまいましたw。
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