岩隈選手は巨人へ行くみたいですね。
どうも、りんたろうです。
岩隈が楽天ではなく巨人を選んだ。...というよりは巨人の方が楽天よりも岩隈を欲しがっていた...そういうことではないでしょうか。いち楽天ファンとしての感想です。
(結論)「死ぬほど欲しかった」というわけではなかったということ
金子千尋投手はオリックスから日ハムへ移籍するようですね。契約合意まで漕ぎ着けたようです。
金子との契約合意について聞かれた栗山監督は
死ぬほどほしかった...。
とコメントしてニュースになっていました。
今回の岩隈久志投手に対する楽天のスタンスを上の栗山コメントになぞらえて言うならば、
「死ぬほどほしかった」というほどでもなかった...
ということではないでしょうか。
ま、楽天のスタンスというよりは、石井GMのスタンスですね。
球団の功労者ではあるけれど....
岩隈久志といえば「楽天イーグルスの顔」と言ってもいい選手でした。2005年の球団創設年度の開幕試合に先発し、球団初の勝利投手になったのが岩隈でした。
それから2011年の海外FA移籍までの7シーズン、楽天のエースとして活躍しました。チームの看板選手というだけではなく、チームを支えた功労者と言っていいです。
日本球界に帰ってきたら楽天に戻る、楽天ファンのだれもが当たり前のことのようにイメージしていたはずです。
私もその一人です。楽天が日本一になった2013年シーズンのときの斎藤隆投手のような存在になってくれればいいな、そんなイメージを持っていました。
岩隈は楽天にとって正に「特別」な選手なわけですが、右肩の手術をした今となっては「特別」の意味が微妙に重い感じがします。できれば「(特別な)戦力」として見たいところなんですが、正直、そこは未知数です。どちらかというと「(簡単に)無視できない存在」になっていると言った方が良いかもしれません。
補強ポイントとマッチするのか?...
「無視できない」とは、岩隈の日本球界復帰という話があった場合に(楽天は)獲得に乗り出さないわけにはいかない、そういうことです。
補強のポイントかどうかに関わらず獲得に動かなければならない存在、獲得の意思表示をしないわけにはいかない存在、それが岩隈です。
石井GMは岩隈について、「球団の功労者」として認めながらも、投手陣の補強ポイントとの兼ね合いからは
来年、若い選手も出てくるので、チームにマッチするか考えないといけない...
ともコメントしていましたから、そこからは積極的に獲得に乗り出すというよりは、冷静に合理的に獲得を検討するというニュアンスが伝わってきます。
岩隈は右肩のクリーニング手術などのためここ2年間は6試合の登板のみという状態でした。
比較対象として適当かどうかは意見の分かれるところだと思いますが、リハビリが上手く行けば秋頃には戦力になるだろうという診立てで育成契約を結んだ由規がいます。
石井GMの岩隈に対する戦力としての評価は由規とあまり変わらないのではないかと思います。いや、年齢的な面(岩隈37歳、由規28歳)やリハビリの経過などを考慮すると、評価で岩隈が由規を上回りそうなのは「チームへの(過去の)功績」くらいではないでしょうか。
石井GMは同じピッチャーの出身ということもあって、そこらへんのところをシビアに評価したのではないかと思います。
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巨人の提示した条件とは...
一方の岩隈ですが、当初から「必要とされるチームでチャレンジしたい」というスタンスでした。
金銭などの条件面ではなく、「必要としてくれる」チームかどうかで選びたいというスタンスです。ま、必要としてくれているかどうかを数値で表そうとすれば、どうしても「金銭」を積むことになるわけで、結局は【金銭面の条件が良い】=【必要としてくれている】ということになってしまうんですけどね。
巨人が岩隈に示した条件の中には「スターター(先発)」としての起用というのもあったようです。石井GMが「来年、若い選手も出てくる」とコメントした選手とは先発投手をイメージしていたと思われますので、楽天は起用方法でも「先発」を明言しなかったと思われます。
さいごに
要するに楽天としては、
- 岩隈久志選手を「無視」はできない
- なので獲得に名乗り出ることは出た...
- しかし、「死ぬほどほしい」選手というわけでもなかった。
- よって、シビアな条件提示で交渉した。
その結果、(獲得にノリノリだった)原・巨人は、楽天よりも有利な条件提示ができて岩隈獲得に漕ぎ着けた...
岩隈が最も嫌うのは、「球団の功労者」という理由だけで楽天に拾ってもらうという展開だったのではないでしょうか。それでは岩隈のプライドが許さない。「功労者だから」ではなく、「(戦力として)必要としてくれる」チーム、それが巨人だった。
...そういうことではなかったかと思います。