今シーズン、ヒットが一本も打てなかった岩見雅紀選手が、倉敷の秋季練習において、金森栄治打撃コーチに熱血指導を受けたというニュースがありました。
身振り手振りを交えながらの約30分の指導だったようです。バットの軌道やミートポイントなどの修正で、ロングティーでは場外弾を連発するまでになったそうで、コーチを受けた岩見の
全部ためになることばかりです。『分からないことは分からないと言ってくれ』と言われたので、色々聞けています。先生みたいですね。
というコメントが紹介されていました。
金森コーチといえば、西武時代の和田、ダイエーホークス時代の井口や城島、ロッテ時代の西岡、荻野、角中などの強(好)打者を育てた名コーチとして有名です。金森コーチの指導で楽天打線がどう変わるのか、興味のあるところですね。
というわけで、今回は金森コーチがコーチ、スコアラー時代に育てた選手たち、そのバッティング理論などについてネット情報から抜粋して整理してみたいと思います。
経歴
まずは簡単に経歴から見ておきましょう。
選手歴
- PL学園中学校・高等学校
- 早稲田大学
- プリンスホテル
- 西武ライオンズ (1982 - 1988)
- 阪神タイガース (1988 - 1992)
- ヤクルトスワローズ (1993 - 1996)
監督・コーチ歴
- ヤクルトスワローズ (1997 - 1999)
- 西武ライオンズ (2001 - 2002)
- 阪神タイガース (2004)
- 福岡ソフトバンクホークス (2005 - 2006)
- 石川ミリオンスターズ (2007 - 2009)
- 千葉ロッテマリーンズ (2010 - 2012)
- 金沢学院東高等学校
- ノースアジア大学
- 千葉ロッテマリーンズ (2018)
- 東北楽天ゴールデンイーグルス (2019 - )
(参考:ウィキペディアより)
野村監督が認めた指導者としての才能
現役引退後はスコアラーのときも含めて指導者としての経験が豊富ですね。
現役引退後はすぐにヤクルトの打撃コーチ補佐に就任しましたが、推薦したのは当時の野村克也監督だったそうで、ヤクルトの選手時代にも
ただ数字だけで判断しないでほしい。ベンチのムードメイク、練習の態度など若手の見本、ウチの貴重な戦力。私(野村)が監督をやっている限り、(金森を)置いてくれ。
と野村監督の金森評は抜群に高かったみたいですね。
今の楽天でいえば渡辺直人のような存在だったのかもしれませんね。
打撃コーチ(補佐)時代に育てた主な選手
その後も各球団の打撃コーチ補佐などを歴任し、数々の好打者を育てています。球団別に顔ぶれをみると次のとおり。
西武ライオンズ(一軍打撃コーチ補佐:2001年〜)
- 和田一浩
- アレックス・カブレラ
- スコット・マクレーン
千葉ロッテマリーンズ(一軍打撃兼野手チーフコーチ2010年〜)
- 西岡剛
- 荻野貴司
- 清田育宏
- 岡田幸文
- 角中勝也
ダイエー(スコアラー)
- フリオ・ズレータ
- 城島健司
- 井口資仁
スコアラーでありながら、当時の王貞治監督から打撃補佐的な役割を依頼されて、しばしばグラウンドに出ては選手の練習を手伝っていたようですね。
2003年春季キャンプでは城島、井口などにアドバイスすることも多く、その後の2人の打撃開眼に大きな役割を果たしたと言われています。
(参考:ウィキペディアより)
教員経験
金森コーチの経歴の中で面白いのが高校の野球部監督です。
2013年に高校生への指導に必要な日本学生野球協会の指導者講習会を受講し、2014年にはこの講習会の修了を受けて、日本学生野球協会から学生野球資格の回復を認定されます。
そして同年4月1日付で、地元・金沢学院東高等学校の野球部監督に就任しました。契約期間は3年、 2015年春からは、大学生時代に教職課程を履修していたため同校の教員として保健体育の実技と授業を受け持っていました。
岩見選手の「先生みたいですね。」というコメント。当たりですw...
www.washilog.comバッティング理論
金森コーチのバッティング理論は、
基本的にボールを手元まで引き付けて、脇を締めて腰回転を使って打つというもの
金森コーチは「最も手本にしやすい打撃フォーム」として現役時代の松井秀喜さんのフォームをあげ、夕刊フジに記事を書いたことがありました。その中にこんなフレーズがあります。
自然体で構え、下半身主導で「腰で振る」イメージ。省ける動きをすべて省いた、シンプルな形でした。
さいごに
金森コーチのこれまでの指導者としての経歴が凄すぎですw。
経歴がユニークなだけじゃなくて、育てた選手たちの顔ぶれが凄い。
イーグルスには才能はあっても、バッティングの面で今ひとつ伸び悩んでいる選手が大勢います。先にあげた岩見なんかはその代表格ですね。ほかにも三好、村林、オコエ瑠偉などなど。
今度、本格的にキャッチャーへ転向しそうな岡島なんかも変わってくれるといいなあ。
楽天の攻撃陣の変化、進化が楽しみになってきました。